なりたい自分を発見し学び続けるためには
先週、「勉強はどこでもできるからね」「新しい職場に移らなくても勉強はできるでしょ」というような繰り返される古いフレーズを聞きながら、「懐かしいな」とか「まだこんなこと言ってんだ」と変に感心しながら、今日、ランしながらふと考えたことを書いておきたいと思います。
「勉強するかしないかは自分次第」と考えるのは伝統的な能力主義の考え方ですが、この考え方では勉強をいくらやったところでパフォーマンスにつながることはないでしょう。
勉強、学び、成長は職場の中に埋め込まれていて、一つの仕事、一日の仕事、上司との何気ない対話の中にいくつもの気付きや学びが埋め込まれています。従来の学習感は、できる・できないは個人の能力の問題であって、勉強するかしないかも個人のやる気に還元するもので、その人の能力があれば成長するし、能力がなければ成長しないというものでした。
この能力主義ではだれもハッピーになれません。
能力主義の学習観をくつがえし、だれもがハッピーになれる学習観が時間モデル・構成主義・関係論的な学習観になります。
対話の中に気付きや学びがあり、職場の中に学びの環境があり仕事を通して学び成長する、というのが新しい学習観。
イキイキと学び成長できる職場環境かどうかを診断する5つの質問。
1.朝起きて仕事に行くのが楽しい。
2.気づいたら終業時間になっている。
3.一日の仕事やエピソードに学びを見いだせる。
4.過去に比べて伸びしろや達成したことを言語化できる。
5.職場の人間関係が良好かつ成長に向かっている。
5つそろっていればその職場での成長が約束されています。
そうでない場合は業務と割り切る覚悟が必要になります。