寝付きが悪い方、目ざめが悪い方、よりよい睡眠を求める方へ
床に入ってもなかなか寝付けない、夜中に目が覚めるともう眠れない、朝起きたときスッキリしていたいという方は少なくないと思います。
このような訴えでさまざまな眠剤、抗不安剤、安定剤などが処方されてきました。欧米では長期投与が禁止されているような薬剤も日本では長期投与ができることもあり、とても長い期間に渡り内服している患者さんも少なくありません。中には2剤、3剤が処方されているケースも稀ではありません。
80歳を超えてもこのような処方が続いていることも結構な頻度で目にします(郷クリ初診の方のお薬手帳で)。
どのような薬が処方されてきたかといえば、1950年代以降に発売された系列の薬剤が主流で、21世紀の現在もレガシーな薬剤が使用され続けています。
一方、21世紀に発売になった不眠症治療薬もありますが習慣となったお薬を変更するのは難しかったり、いざ変更しても効き味が良くなかったりで課題になっていました。
このような状況を踏まえ、郷クリでは従来のように依存性を誘発しない新たに開発された眠剤などを調整し、患者さんごとの生活習慣や病状を考慮した良質な睡眠を提供する診療の流れを考案しました。これまで数年以上、同じ処方で眠剤を内服されている方で依存、夜間の転倒事故や認知症への影響などにご心配がある方のご相談に対応いたします。