190622 内覧会と語る会の記録

内覧会

2019年6月22日、午後から関係者向けの内覧会を開催しました。

スタッフ全員で報道機関等の来訪者に対応しました。

僕への質問として、どんな医療を行いたいですか、というものがありました。多分、僕個人としてやりたい医療、こうしてやろうというような医療・手技などがあれば教えて欲しいという意図の質問だろうなと思いました。言い換えると僕の経験をどのようにプロダクトアウトするつもりか、という質問だと思いました。

解説

プロダクトアウト(product out、product oriented)とは、企業が商品開発や生産を行う上で、作り手の理論や計画を優先させる方法のことです。買い手(顧客)のニーズよりも、「作り手がいいと思うものを作る」「作ったものを売る」という考え方です。

僕自身にはプロダクトアウトで医療を提供するという考えなかったので質問を受けたときに一瞬戸惑いましたが次のように素直に回答しました。

僕自身がやりたい医療を行うつもりはありません。というか、僕がやりたい医療があるからそれをやりにきたわけではありません。

やりたい医療は医師が主語になっていますが、医療はそれぞれの患者さんに提供するもので、どんな医療を受けたいかは患者さんが選択することで、「選択する」の主語は患者になります。プロダクトアウトに対するマーケットインの考え方になります。

解説

マーケットイン(market in、market oriented)とは、ニーズを優先し、顧客の声や視点を重視して商品の企画・開発を行い、提供していくことです。プロダクトアウトの対義語であり、「顧客が望むものを作る」「売れるものだけを作り、提供する」という考え方です。

郷クリでは次のような方法で医療を提供します。

医療スタッフは受診された患者さんの本当の受診理由を探索します。

探索した情報は医師に集約されます。

医師は受診理由票をみながら患者さんが三条しただ郷クリニックを受診した理由やニーズを聞き取ります。

患者さんの視点・思考で患者さんが持っている問題を理解し、問題を解決するプランをその場で組み立て提示します。

患者さんは提示されたプランについて医師に質問し、ご自身で吟味し、必要があれば医療スタッフが支援しながらプランを修正し共有します。

プランに基づきながら医療を組み立てていきますが、そのプロセスで注文があれば随時対応します、というようなプロセスになります。

関係者を対象とした内覧会では郷クリのマーケットインの態度技能を自分自身で確認することができました。

内覧会の後、下田地域の救急総合診療と地域包括ケアについて語る会を行いました。

語る会

事前にお受けした質問に対する回答をホワイトボードに書き出した上で語る会を始めました。

書き出した回答を補足説明しながらお話しし、続いてQ&Aのセッションを開始しました。いろいろな質問や意見を引き出しながらできるだけ双方向の対話を心がけました。

約1時間のセッションの中で確認・合意・決定できたのはおおよそ以下の通りです。

  1. 診療時間の延長や診療時間外の対応は行わない。
  2. 主治医意見書や相談については事前の情報提供が前提となる(患者、家族の生活が具体的に見えるような密度の情報提供が必要)
  3. 保険診療の対象にならない相談は月火水13ー1430の間に行う予定(公開カレンダーを参照しアポの要件メールを送る)。
  4. 勉強会や研修はslackを用いたモバイルラーニング形式で行う。
  5. 地域としてファーストエイドやBLSコースを開催するために看護師・救急隊員をインストラクターとして養成することが必要(自助の原理)。

課長さんからは以下のコメントと総括をいただきました。

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