外来看護師のアイドルタイムを利用した学習法

外来看護師

この記事でいう外来看護師さんとは、100ベッドから400ベッド未満の急性期総合病院の外来部門の看護師さんを想定しています。

外来部門の看護師さんは各診療科の外来だけでなく内視鏡室や救急室の看護をローテオーションや日替わりの配置に従って勤務しています。

病院の規模がより大きければ診療科ごとの外来、内視鏡室や救急部門にそれぞれ看護単位を置くことができるのですが、病床数が100ー400床程度だとそういった配置は難しくどうしても外来部門全体で看護師を雇用し診療科の外来、内視鏡室や救急室の看護を分担しながら担当することになります。

大きな病院から100ー400床の病院に転職するきっかけは様々ですが、次のようなストーリーが多いと思われます。看護師資格を取得後、大きな病院(地域の基幹病院、大学病院など)に新人看護師として就職し、そこで初期の教育・研修やトレーニングを受けます。ある程度一人前になることに、結婚しその後は出産、夫の転勤、自宅購入、親の介護などのライフイベントが続き、ワーク・ライフバランスを取ることが難しくなります。生活を中心に据えるとこれまでの仕事を続けることは難しく感じ退職を考えます。忙しさのために退職しても、生活のために一定の収入を得る必要があります。このような背景から転職先を探すことになります。家から近いところ、子供が小さなうちはパートで勤務したい、中学生になり教育費がかかるようになれば夜勤で収入を増やしたい、という目算から地域密着型の100ー400床の病院に転職します。

このようなストーリーを考えると、100ー400床の急性期総合病院が抱える看護師、看護部、病院の課題を形式化したり課題解決のための方法をデザインすることが可能になります。

話の方向を外来看護師のアイドルタイムに戻します。

外来看護師のアイドルタイム

アイドルタイムとは、英語の「idle」に由来する言葉で、idleは「仕事がない」ことを意味します。休憩や手持ち時間、さらに一時休業の状態のことをアイドルタイムと呼びます​。​外来看護師のアイドルタムの具体的な例としては、患者が途切れたとき、患者が検査中で自分の管理から離れた時などがあります。アイドルタイムの話題は、生活全般・子供の学校・パートナーの仕事、介護などから病院のゴシップなど広い領域に及びます。

アイドルタムにモバイルラーニング

僕のアイデアは、アイドルタイムをモバイルラーニングの時間に転換することで、地域医療の様々な問題を打開する1つのきっかけにできないか(できるだろう)ということです。

モバイルラーニングの具体例としては、よく遭遇する患者の看護実践に直結するメンタル・シミュレーション、その前提となる知識のエッセンスとID式・クイズ、暗記型知識の提供と暗記ゲームなどが考えられます。これらを紙ベース&スマホベースで提供すれば、病院のアイドルタイムだけでなく、生活の中のアイドルタイムを使った学習が可能になります。学習成果(実際の看護実践の振り返りを含めた)ポートフォリオとして可視化し、部署や病院としても正式に認証します。

モバイルラーニングの教材作成

モバイルラーニング用の教材設計と作成には以下のテクノロジーを用います。「急変させない患者観察テクニック」と患者安全TeamSim、また救急活動と臨床推論で用いたのと同じテクノロジーでID式・知識カード、ID式・クイズとメンタル・シミュレーションを教材として作成します。

というアイデアを思いついた、というのがこの記事を書いたきっかけで、そのアイデアをまとめてみました。

この方法、三条しただ郷クリニックでも採用したいと考えています。

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